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2023.07.16 知的財産の承継について
（1）事業承継は、経営者がこれまで培ってきた事業を、次世代に引き継いでいく節目としてのパフォーマンスであり、単に経営トップの入れ替えではありません。
（2）事業承継においては、①人の承継、②資産の承継、③知的財産の承継などを、具体的に、誰にどのように行うかが重要で、これら3つの承継を円滑に行うためには、現状の課題等を的確に抽出、整理していくことから始めていく必要があります。
（3）上記③の知的財産とは、経営理念・ブランドや特許等の知的財産、技術や技能ノウハウ、人材や組織力、顧客とのネットワークなど、財務諸表では見えにくい経営資源をいいます。知的財産は経営母体の本当の価値を表し、競争力の源泉となりうるものとして、後継者等の対話等を通じて認識を共有し、明確に見える化をする必要もあります。
（4）経済産業省のホームペ－ジの「知的資産経営報告書」や中小企業基盤整備機構の「事業価値を高める経営レポ－ト」の作成を利用して、実際の事業承継を行う以前に、自社の知的財産の現状把握を行う機会を作ることも重要だと考えます。