ブログBLOGS

2023.08.18 事業承継において考慮すべき問題

一般的に事業承継における人とは、会社形態であれば登記簿上及び税務上における代表取締役の交代、個人事業であれば現経営者の廃業手続き後、新後継者の開業手続きを指します。

現経営者の従来から続けてきた経営を維持成長させていくために、誰にどのように承継するかは極めて重要な課題となります。

後継者の選定は、事業承継においての第一歩となりますが、仮に後継者が決まっていても、後継者本人の育成と親族や従業員、取引先等の関係者とのコミュニケーションは継続していく必要があります。

その他に後継者を決定する上で重要とされるのは、後継者本人の社内でのコミュニケーション能力、例えば従業員からの信頼やリーダ-シップや統率能力がなければ、役員や従業員の士気の低下を呼び込むこととなり、結局は役員を含め取引先を持って独立されてしまうケースも見受けられます。

このような事態を回避するためには、後継者として認めない役員や従業員に対しての対話は、現経営者も交えて根気よく行う必要があり、後継者が新経営者となった後にも現経営者が会長職に留まるなど、時間をかけてコミュニケーションを図る必要があります。